きゃらきゃら!
耳に残る厭に高い音を、声ではなく最早ただの高音を、女は放ってただ笑う。
「ひっ、あはっ。アホくさっ!アホくさいよ、アホだね、アホだ、アホだよねっ」
「…不謹慎だ」
「だって、ねぇっ?笑う以外にどうすれば!?可笑しい時には笑えって、あたしの記憶が命令するもんっ!」
けら、けらり!
何がそんなに面白いのか男にはまるで理解できなかった、高音は鼓膜を震わせその振動は不快として脳に直接響いてくる。
だがその代わり、もしかしたらこれが仲間の言う「心が無い」というやつかと理解しかけた――が、恐らく違う。女が笑う事象に対し何も感じないのではなく、ただ目の前の女に不快感を感じる以外にないだけであり、何も思うところがない訳ではない。
友人が消えたという事に関し、何も考えない筈がない。
「――まぁ、可笑しい話っちゃ可笑しいな、可笑しいぜ」
「でしょう!?あっは、くっだらない!」
「だな。全く信頼どころか信用すらされてなかった僕達は下らない。笑うっきゃねぇ、ねぇよ」
ぴたり
固い材質でできた真っ白な部屋に響く笑声が止まる。
だがそれも一瞬で、更にまた大きな音が帰ってきた。
「っそれも確かにくっだらなーい!!」
「――あんた、他のが消えても笑うのか?」
「多分ね」
見上げてくる瞳を濡らしているのは別涙に見えぬ事もない。
けれど、確かにこれは違う。笑いすぎただけだというのは、今しがたこの双眸で確認したばかりだ。
まるで伝染したかのように頬が緩み、自嘲に近い笑みが浮かぶ。
「心がねぇってのが、何より一番下んねぇな」
だって何にも確かなものがねぇよ、そう続けながら目線を反らして見た黒い空に、心臓の形をした白い穴が空いている。
「――アホくせぇ」
呟いた声は自分の耳にすら届く事なく、笑声に紛れ、発声の意味のないまま消えた。
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ディスクスとテヴクシア。長いのでナルシと蜥蜴もしくは面食い←
蜥蜴は笑う事が多い、爆笑。どうすればいいのか解らない時は混乱して笑い出す、怖いねっ^^感情があればこんな事はないから学パロではマシ
ゼノは勝手にバイトやめて消える設定。闇の回廊にコート着ずに入って闇に飲まれて消えたとかそんな感じ、闇に飲まれて消えたってのは決定。弱いから^^
ちなみにナルシは自殺。蜥蜴は未定
他にもっと需要ある設定から決めろって話ですね解りますwごめんなさいテスト中って苛々すんだよね☆